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Following the Star

We Three Kings Of Orient Are
ウィー・スリー・キングズ
オブ・オリエント・アー

(賛美歌第2編52番)

We three kings of Orient are,
Bearing gifts we traverse afar,
Field and fountain, morr and mountain,
Following yonder Star.

(Chorus)
O, star of wonder, star of night,
Star with royal beauty bright,
Westward leading, still proceeding,
Guide us to the perfect light.

Born a babe on Bethlehem's plain;
Gold we bring to crown Him again;
King forever, ceasing never,
Over us all to reign.

(Chorus)

Frankincense to offer have I;
Incense owns a Deity nigh;
Prayer and praising, all men raising,
Worship Him, God on High.

(Chorus)

Myrrh is mine; its bitter perfume
Breathes a life of gathering gloom;
Sorrowing, sighing, bleeding, dying,
Seal'd in the stone-cold tomb.

(Chorus)

Glorious now behold Him arise,
King and God and sacrifice,
Heaven sings, "Hallelujah!"
Hallejujah!" Earth replies.

(Chorus)



Following the Star

われらはきたりぬ
(三人の博士)
(賛美歌第2編52番)

日本の歌詞の歌い出しです。


我らは来たりぬ はるけき国より
星に導かれ 野山越えて

ああ、奇(く)しく輝く 星の光よ
我らを導け 御子(みこ)のみもとに・・・



memo


We Three Kings Of Orient Are
作詞/作曲 1857
   ジョン・ヘンリー・ホプキンス
    John Henry Hopkins, Jr.(?-?)

1857年、ジョン・ホプキンス・Jr. により、ニュー・ヨークでの General Theological Seminary のクリスマスの催し物の一部として作曲された曲ですが、公現祭(エピファニー)を代表する曲として、多くの国で賛美歌に指定されています。

表題の「われらオリエントの三人の王たちは」とは、降誕に際してイエスを礼賛し、贈り物を捧げた「三人の賢者(Magi;複数形は Mages)」を指しています。この場面を描写したキャロルは、すぐ思い付くものだけでも、まきびとひつじを」「王の行進」 「みそらをはせゆく」など数多く残っています。

この逸話は、聖書では『マタイ福音書(2:1-12)』に記載されています。それによると、マギたちはイエス礼賛の途中でユダヤ王国のエルサレムへ立ち寄り、ヘロデ王に会見してイエス降誕の日時を洩らしてしまいます。このマギの行動には、多少不可解さが残ります。というのは、それが原因となって、ベツレヘムでの幼児虐殺という悲劇 (コベントリー・キャロル」) が起こり、イエスの家族はエジプトへの逃避行を余儀なくされることになるからです。(参考:クリスマス・ギャラリー 賢者の礼賛」逃亡/ヘロデの殺戮」

しかし一方で、「賢者の礼賛」が、イエス降誕のハイライトのひとつとして、重要な位置を担っていることは異論のないところでしょう。

三博士はユダヤ教徒ではなく、ゾロアスター教の司祭であったと言われ、その異教徒がイエス・キリストを救世主として公に認めたということは、非常に大きな意義がありました。事実、この日を祝う1月6日の「公現祭」は、イエスがすべての人に救い主として公に現れたことを記念する日とされていて、イエスの救世主としての普遍性が認められ、同時に異教徒である三博士がキリスト教文化の中で伝統としても確固たる地位を得たことを表しています。

「公現祭」がクリスマス期間の締めくくりとして重要な位置づけをされてるのはその端的な例でしょうが、その他にも、クリスマスの贈り物を運んでくるのは、サンタクロースではなくこの三博士である、という信仰や伝統が残っている国もあります。たとえばプエルト・リコでは、「三王礼拝の日 (Three Kings' Day)」つまり「公現祭」の1月6日に、三博士がラクダに乗って贈り物を運んで来てくれます。子供たちはベッドの下に、はるばる来るラクダのために、草の入った箱を置いて寝ます。

マギを導いた「ベツレヘムの星」も、クリスマスを表すシンボリックなイメージとして定着しています。

「ヘツレヘムの星」については、いろいろな解釈がありますが、マギが占星術に精通していて、星の運行によってイエスの降誕を割り出したことを象徴的に表しているものだ、という説がおおむね受け入れられているようです。

三博士の歴史について少しまとめてみましょう。

マタイの福音書に書かれた Mages を「国王だった」としたのは、2世紀ごろのテルトゥリアヌスだと言われています。ここでテルトゥリアヌスは旧約聖書の「ソロモンの歌」とされる詩編第72編11の

All kings will bow down before him,
all nations will serve him
もろもろの王は彼の前にひれふし、
もろもろの国民は彼に仕える

という記述を踏まえ、「この予言が成就した」としました。

さらに時代が下ると、マタイの福音書には語られていなかった Mages の人数が、「三人だった」といわれるようになりました。3世紀の学者オリゲネスが,『福音書』に述べられているイエスへの贈り物、「黄金」「乳香」「没薬」の数から推定したものとされています。

「東方の三博士」についてさらに劇的な状況が現れます。ローマ皇帝コンスタンチヌスの母親ヘレナが、この博士たちの調査を命じ、東方へ旅立った部下たちはなんと三人の遺骸を発見し、それをコンスタンチノープルへ持ち帰ったというのです。遺骸はすぐさま聖ソフィア寺院に納められ、ここに伝説の三博士は、確固たる実体として過去から蘇ることになりました。

6世紀になると,この三博士に名前がつけられます。カスペール,メルキオール,バルタザールというのがその名前ですが、このうち最も有名なのがバルタザールで、文学や映画などにもよく現れます。たとえば、1959年に三度目にリメイクされた「ベン・ハー」という映画では、このバルタザールが主人公とイエスとのつながりを深めさせ、さらにアラブの族長との間を取り持つ接点としての役回りを演じます。

名前をもった三人の博士たちに、個性的な描写がなされるのは、8世紀になってからです。ノーサンブリアの修道士ビードは,次のような記事を残しています。
◎ カスペールは,乳香を捧げた,髭のない若者だった。
◎ メルキオールは,黄金を持参した,髭の長い白髪の老人だった。
◎ バルタザールは,髭を生やし,オリーブ色がかった顔色の壮年男性だった。

その後、現在のイスタンブールにあった「三博士の聖遺骸」は、ミラノに移されていましたが、ドイツ皇帝フリードリヒ一世は、1164年、ミラノの町からその遺骨をケルンへさらに移します。ケルン三博士の主聖堂は、信仰・巡礼の対象としてキリスト教世界で確固たる地位を示しました。

今世紀に入り、聖遺物の一部はもとのミラノのサン・テウストルジョ教会に戻されましたが、依然としてケルンは「三博士信仰」の大きな中心地でした。第二次大戦当時、ケルンの大聖堂も戦火に見舞われ、遺骸が消滅する危機が何度となく訪れました。しかし、「聖遺骸を守れ」という市民の献身的な働きで、遺骸はその破壊を免れたと言われています。

ヨハン・フォン・ビルデスハイムはケルン聖堂の記録である『聖なる三国王の歴史』という書籍で、三博士の伝説に関する種々の中世期の資料の集大成を行っています。ラテン語で書かれたこの書物には、三博士に関する細部描写も集められていて、芸術家が三博士像を描く上での参考書として用いられたと言われています。たとえば、三人の中で最年少のカスペールが黒人とされ、バルタザールが白髭を伸ばした老人とされるのはこの書物を典拠としたものです。

三博士は、青年、壮年、老人という人間の3つの時期を表わし、3つの贈り物もキリストの生涯の局面を象徴的に言及するとされています。つまり、黄金はキリストの王権、乳香(香料)は祭司職を、防腐処理用の没薬は受難と死を意味していると言われています。
 


Following the Star 絵画紹介



Arnold Friberg,
「星に導かれ (Following the Star)」

絵をクリックすると別ブラウザでフル・サイズ表示します。(24k)  


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