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Coventry Carol (Lullay)
コヴェントリー・キャロル


旧カテドラル跡(コヴェントリー)

Lully, Lullay, Thou little tiny Child,
By, by, lully, lullay.
Lully, Lullay, Thou little tiny Child,
By, by, lully, lullay.

O sisters too, how may we do,
For to preserve this day.
This poor youngling for whom we sing
By, by, lully, lullay.

Herod the king, in his raging,
Charged he hath this day.
His men of might, in his own sight,
All young children to slay.

That woe is me, poor Child for Thee!
And ever morn and day,
For thy parting neither say nor sing,
By, by, lully, lullay.

Lully, Lullay, Thou little tiny Child,
By, by, lully, lullay.


memo


  Coventry Carol

現在のコヴェントリー
 

このルネサンスのキャロルの題名は、イギリスのコベントリーという町にちなんでつけられました。ヘロデ王が子供たちを殺害した故事に関して、15世紀にコベントリーで式典が開かれました。これはそれについての歌です。

曲は16世紀ごろにつくられたものですが、作者については分かっていません。旋律は中世ヨーロッパで流行っていたものの一つが使われているといいます。

コヴェントリー・キャロルはキリストの幼いころの歌であり、生誕を祝うクリスマスの歌ではありません。けれど、実際にはクリスマスによく歌われています。

"Lully, lullay, lully, lullay," という印象深いリフレインは、一度聞けば忘れることができません。この語は現在の英語ではほとんど話されていませんが、1400〜1500年代には「私は見た、私は見た(I saw, I saw)」という意味の俗語でした。

● 歌の内容と聖書の記述

この歌の内容は、

マギに出し抜かれたとわかったヘロデ王は怒り狂い、ベツレヘムに住む2歳以下のすべての男の子を殺すように命じた・・。
ああ、この日を忘れるものか。

というものです。この部分の出来事の前後関係を、聖書からかいつまんで抜粋してみます。
イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言いました。

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」と。

それを聞いて、ヘロデ王は自分の地位を脅かすものとして恐れ惑いました。さっそく配下の祭司長、学者たちを集めると、
「キリストはどこで生まれるのか」
と問いただしました。

彼らは口々に言いました。
「王よ。それは、ユダヤのベツレヘムです」
「なぜそれがわかるのだ」
「預言者によってこう書かれているからです。
『ユダの地、ベツレヘムよ。汝はユダを治める者たちの中で、決して一番小さくはない。わたしの民イスラエルを治める支配者が、汝から生まれ出るのだから。』」

それを聞いてますます恐れたヘロデ王は、ひそかに博士たちを呼ぶと、彼らから星の出現の時間を突き止め、言葉巧みにこう言いました。
「行って幼子のことを詳しく調べ、私に知らせてもらいたい。さっそく馳せ参じて拝みたいからな」

その王の言葉を信じ、博士たちはベツレヘムに出発しました。
その時、東方で見た星がまた現れ、彼らを先導し、幼子のおられる所まで進んむとその上にとどまりました。博士たちはそれを見てこの上もなく喜びました。

三人はその家に入り、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝むと、宝の箱から黄金・乳香・没薬を出して捧げました。これが俗に言われる「賢者の礼賛」です。

博士たちは夢で「ヘロデのところへ戻るな」という戒めを受け、別の道から自分の国へ帰って行きました。

彼らが帰って行ったとき、主の使いが夢でヨセフに現われて言いました。
「さあ、立って、幼子とその母を連れ、エジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています」

そこで、ヨセフは夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトに立ちのき、ヘロデが死ぬまでそこにいました。これは、主が預言者を通して、
「わたしはエジプトから、わたしの子を呼び出した」
と言われた事が成就するためでした。


Fra Angelico
Massacre of the Innocents
1451-3
その後ヘロデは、博士たちにだまされたことを知り、怒り狂い、人をやって、ベツレヘムとその近辺の二歳以下の男の子をひとり残らず殺させてしまいます。その年令は博士たちから突き止めておいた時間から割り出したのです。

そのとき、預言者エレミヤを通して言われた事が成就しました。
「ラマで声がする。泣き、そして嘆き叫ぶ声。ラケルがその子らのために泣いている。ラケルは慰められることを拒んだ。子らがもういないからだ。」

ヘロデが死ぬと、主の使いが、夢でエジプトにいるヨセフに現われて、言いました。
「立って、幼子とその母を連れて、イスラエルの地に行きなさい。幼子のいのちをつけねらっていた人たちは死にました。」

そこで、彼は立って、幼子とその母を連れて、イスラエルの地に入りました。
<絢>
 
 


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