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Have Yourself
A Merry Little Christmas

ハブ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
Hugh Martin, Ralph Blane 1943



Have yourself a merry little Christmas
Let your heart be light
Next year
All our troubles will be out of sight
Have yourself a merry little Christmas
Make the Yule-tide gay
Next year
All our troubles will be miles away

Once again as in olden days
Happy golden days of yore
Faithful friends who are dear to us
Will be near to us once more

Someday soon we all will be together
If the Fates allow
Untill then
We'll have to muddle through somehow
So have yourself a merry little christmas now..





Have yourself a merry little Christmas,
Let your heart be light
From now on,
our troubles will be out of sight
Have yourself a merry little Christmas,
Make the Yule-tide gay,
From now on,
our troubles will be miles away.

Here we are as in olden days,
happy golden days of yore.
Faithful friends who are dear to us
gather near to us once more.

Through the years we all will be together
If the Fates allow
Hang a shining star upon the highest bough.
And have yourself a merry little Christmas now.


trans


  Have Yourself A Merry Little Christmas

<映画版>
Have yourself a merry little Christmas
祝おう ささやかなクリスマス
Let your heart be light
心に 灯ともし
Next year
年が明ければ
All our troubles will be out of sight
今の苦しみは かき消える
Have yourself a merry little Christmas
祝おう ささやかなクリスマス
Make the Yule-tide gay
歓び かきたてて
Next year
年が明ければ
All our troubles will be miles away
今の苦しみは 遥か遠くへ

Once again as in olden days
よみがえる 懐かしの日
Happy golden days of yore
輝きかえす こがね色の時
Faithful friends who are dear to us
かけがえのない友には
Will be near to us once more
いつの日か 巡り会える

Someday soon we all will be together
共にまた 集い合おう
If the Fates allow
もし 運命が許すなら
Untill then
それまでは
We'll have to muddle through somehow
なんとか堪え忍ぼう
So have yourself a merry little christmas now..
だから今は 祝おう、ささやかなこのクリスマスを





<後に作られたヴァージョン>
Have yourself a merry little Christmas
祝おう ささやかなクリスマス
Let your heart be light
心に 灯ともし
From now on,
これからはもう
Our troubles will be out of sight
苦しみも かき消える
Have yourself a merry little Christmas
祝おう ささやかなクリスマス
Make the Yule-tide gay
歓び かきたてて
From now on,
これからはもう
Our troubles will be miles away.
苦しみも 遠くへ去ってゆく

Here we are as in olden days,
手にするのは 懐かしの日
Happy golden days of yore.
輝きかえす こがね色の時
Faithful friends who are dear to us
かけがえのない友は
Gather near to us once more.
ふたたび 集い合う

Through the years we all will be together
これからもずっと 離れずにいよう
If the Fates allow
もし 運命が許すなら
Hang a shining star upon the highest bough.
さあ、一番高い枝に、輝く星を飾って
And have yourself a merry little Christmas now.
祝おう このささやかなクリスマスを


<訳:絢>
 


memo

Have Yourself A Merry Little Christmas

作詞/作曲:Hugh Martin (I)(? - ?)、1943
      ヒュー・マーティン
      Ralph Blane(1914-1995)
      ラルフ・ブレイン
(c) 1943

●「古き良きアメリカ」のミュージカル

この曲は、1944年度のアメリカ映画「若草の頃(原題:Meet Me in St.Louis)」の挿入歌です。歌詞を書いたのは、新進気鋭の作詞/作曲コンビ、ヒュー・マーティンとラルフ・ブレインでした。

映画「若草の頃」は、すでに人気実力ともにNo.1であったジュディ・ガーランドをヒロインに、マーガレット・オブライエン、トム・ドレイクなどが出演した豪華版で、1900年代初期のセント・ルイスを舞台にした「古き良きアメリカ」の代表的なミュージカル映画でした。

1904年の「万国博覧会」を間近に控えたセント・ルイスの弁護士一家の一年を描いていますが、その終わり近くに歌われるのがこの曲です。父親の転勤でセント・ルイスを離れなければならなくなり、傷心の妹に自分のさみしさをこらえて姉が歌って聞かせるナンバーで、静かなクリスマスの夜の雰囲気にマッチした美しい曲です。

この曲を書いたマーティンとブレインのコンビは、二人が共に30歳の頃が全盛だったと言われています。以後、多くの曲を作りましたが、この「若草の頃」のような成功に恵まれることはありませんでした。

「生涯に5曲のスタンダード・ナンバーを作れたなら、その音楽家は幸運だと思うよ」とブレインは後に言っています。「『若草の頃』で私たちは永遠に残る遺産を作ることが出来た。それは本当に素晴らしい出来事だったと思う」

1995年11月13日、ラルフ・ブレインは生まれ故郷オークランドのブロークン・アローで永眠しました。81歳の生涯でした。


● 二つの歌詞

ところで、よく歌われるこの曲の歌詞には2種類あります。
一つは映画で歌われたオリジナル版(上)で、もう一つは少し後で発表された別ヴァージョン(下)です。でも、本当はそれより前にもう一つ、もともとのオリジナルの原歌詞が存在していたようです。

この間の事情は、ラルフ自身が晩年に語ったインタヴューが残っていて、それがアメリカの新聞に掲載されたことから、広く知られるようになりました。

それによると、書き換えが行われたのは2度。一度目は、映画に使う直前に、劇中でこの曲を歌うジュディ・ガーランド本人の希望でした。さらにもう一度は、フランク・シナトラによる希望です。以下、ラルフ・ブレインがブロークン・アロウの自宅で81歳の時に受けたインタヴューの内容をご紹介しましょう。

「ヒュー(・マーティン)と私が、最初にこの歌をジュディ(・ガーランド)に見せた時、彼女は『この歌詞はネガティヴすぎるわ』と言ったんだ。

我々の原歌詞は、

"Have yourself a merry little Christmas
(祝おう ささやかなクリスマス)
It may be your last
(今は別れの時)
Next year we will all be living in the past..."
(年が明ければ 私たちは過ぎ去って...)

となっていたんだ。それをジュディは、今では有名になっている次のものに差し替えるべきだと主張した。

"Have yourself a merry little Christmas
(祝おう ささやかなクリスマス)
Let your heart be light
(心に 灯ともし)
Next year
(年が明ければ)
All our troubles will be out of sight
(今の苦しみは かき消える)
Have yourself a merry little Christmas
(祝おう ささやかなクリスマス)
Make the Yule-tide gay
(歓び かきたてて)
Next year
(年が明ければ)
All our troubles will be miles away
(今の苦しみは 遥か遠くへ)

おそらくジュディの鋭い耳には、原歌詞があまりにも「陰気」なので、永遠に歌われる曲にはならないだろうと思えたんだろうね。そこで、映画はこのジュディの歌詞で歌われることになった。

ところが、歌詞を変えてほしいと言ったのは、ひとりジュディだけではなかったのさ。後になってフランク(・シナトラ)が、この書き換えた歌詞でも満足出来ないと言い出した。(彼のヒット曲じゃないけど)『我が道』を突っ走るフランクの登場だ。我々はまさに「have to muddle through somehow(なんとかやり遂げなきゃならない)」ことになった。ほんとを言えばこの曲は映画の為のものだったんだから、ジュディの変更で十分なはずだけど、結局フランクに合わせるため、

"hang a shining star above the highest bough"
(一番高い枝に輝く星を飾ろう)

なんて調子に変えたってわけさ。で、これがよく知られている歌詞になったようだね」

結局、この曲には、映画の歌詞(ジュディ版)と後で書き換えられた歌詞(フランク版)の二通りの歌詞が存在することになり、それぞれのボーカリストの好みで歌われるようになりました。


<絢>
 

link (別ブラウザで表示されます)


● Meet Me in St. Louis
[ Judy Garland Database Homepage] [ 該当ページ]
ジュディ・ガーランド特集サイトの、映画「若草の頃(Meet Me in St. Louis)」のページです。映画の場面写真やポスターなども見られます。ガーランド出演の映画、サウンド・トラック盤のデータベースもあります。(英語)

● Meet Me in St. Louis(1944)
[ The Internet Movie Database] [ 該当ページ]
映画「若草の頃(Meet Me in St.Louis)」のデータベース。メイン・ページにはキャストが載せられているだけですが、左のリンクをクリックすると、あらすじやスタッフ(クルー)などが表示されます。(英語)
 




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