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I Heard the Bells
on Christmas Day
アイ・ハード・ザ・ベルズ・
オン・クリスマス・デイ
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I heard the bells on Christmas day
Their old familiar carols play
And mild and sweet the words repeat,
Of peace on earth, good will to men.
I thought how as the day had come,
The belfries of all Christendom
Had roll'd along th' unbroken song
Of peace on earth, good will to men.
And in despair I bow'd my head:
"There is no peace on earth," I said,
"For hate is strong, and mocks the song
Of peace on earth, good will to men."
Then pealed the bells more loud and deep:
"God is not dead, nor doth He sleep;
The wrong shall fail, the right prevail,
With peace on earth, good will to men."
'Til ringing, singing on its way,
The world revolved from night to day,
A voice, a chime, a chant sublime,
Of peace on earth, good will to men!
以下の歌詞は、通常省略されるものです
Then from each black, accursed mouth
The cannon thundered in the South,
And with the sound the carols drowned
Of peace on earth, good will to men.
It was as if an earthquake rent
The hearth-stones of a continent,
And made forlorn, the households born
Of peace on earth, good will to men.

I Heard the Bells on Christmas Day
作詞:ヘンリー・ロングフェロー(米)、1864
Henry Wadsworth Longfellow (1807-1882)
作曲:ジョン・カーキン(英)、1872
John Baptiste Calkin (1827-1905)
クリスマスの歌であるこの曲の歌詞を読んでゆくと、多少おかしなことに気づきます。
歌詞には、クリスマスに天使が歌う「平和」と「善良さ」は歌われていますが、どこにも「イエスの降誕」は現れません。それだけではなく、クリスマスにまつわるあらゆること、つまり、聖母マリア、羊飼い、ベツレヘム、東方の三博士なども一切姿を現しません。おまけに、クリスマスへの歴史的な言及もなく、わずかにそれがいにしえから伝わっている記念日であることが示唆されているだけです。加えて、歌詞は終始一人称で書かれていて、歌う者がまるで世界に外れにたたずんでいるような錯覚を感じてしまいます。どうしてこの曲の作詞者はこんな「クリスマス・キャロル」を作ったのでしょうか。
この曲は、ロングフェローという詩人が、1864年に作った「クリスマス・ベルズ(Christmas Bells)」という詩です。曲はイギリス人カーキンによる「ヴァルツハム(Waltham)」で、他の曲がつけられている場合もあります。
この詩が作られた時、アメリカ合衆国は血みどろの「南北戦争」の直中でした。アメリカ人同士が凄惨な戦争を続け、多くの人が死に、国は疲弊していました。人々は時代の先行きにいい知れない絶望感を抱き、何が正義なのか、何を守ろうとして戦っているのか分からなくなっていました。
ロングフェローは全曲を通して一人称単数でこの詩を書き、非常に個性的な手法で感情や思考を訴えかけました。
詩に登場する「地に平和を、人に善良の芽を(peace on earth, good will to men)」というフレーズはその訴えの最も大切な部分でしょう。「平和」と「善良さ」は、ユダヤの羊飼いを畏怖させた天の響きとは必ずしも一致しません。しかし、当時忘れ去られつつあったあるものに関連していました。
戦争の現実は平和の理想論を拒否し、同国人への憎しみは「人の心の善良さ」をあざわらうが如きでした。しかし、ロングフェローは、自分の信念と希望を詩の最後に力強く訴えかけました。
Then pealed the bells more loud and deep;
そして、祈りの鐘はさらに大きく深く鳴り響く
"God is not dead, nor doth he sleep;
「主は死んだのではない、眠っているのでもない
The wrong shall fail,
邪悪はくじかれ
The right prevail,
正しさが繁栄するだろう
With peace on earth, good will to men!"
地の平和、人の心の善良さと共に
この曲は多くの人に受け入れられ、広く歌われるようになりました。やがて南北戦争は終結し、リンカーンは奴隷解放宣言を行います。
ロングフェローがこの詩を書いてから130年以上経ちました。しかし、今日、彼の書いたこれらの言葉は、色褪せるどころか、ますます鋭い意味をもって私たちに訴えかけてきます。
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